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【風営許可】風営法許可の申請に必要な「身分証明書」を取得する方法


風俗営業の許可を申請する際には、

申請者本人または申請会社の役員と

管理者になる方 は、

「市区町村の発行する身分証明書」

という書類が必要になります。

 

(参考)

警視庁HP 許可申請に必要な書類

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/tetsuzuki/fuzoku/kyoka_shinsei.html

 

 

「身分証明書」とは?

 

「市区町村の発行する身分証明書」という書類は、

運転免許証やマイナンバーカード等の本人確認に

使用されるものではなく、

『財産を処分することを制限されていない』

ということを証明してくれる書類です。

 

本来、成人した人は、

誰でも自由に、物を売り買いしたり、

契約をしたり、商売をしたりすることが出来ます。

 

しかし、生まれつきの障がいや加齢等で

物事を正しく認識することが困難な方は、

すべてを本人に任せてしまうと、

他人に騙されて不当に財産を失ってしまったり、

損をさせられてしまったりする恐れがあります。

 

そこで、こう言った方には「後見人」がOKしなければ、

一定の契約等が出来ないようになっています。

「後見制度」。昔は「禁治産(財産を治めることを禁ずる)

制度」といった)

 

また、裁判所で破産手続き中の方は、

その人にお金を貸している人や

未払い料金を抱えている人に適切に財産を分配する

必要があることから、

勝手に財産を処分することが制限されています。

「破産制度」

 

こうした後見制度や破産制度によって

財産を処分する(売買したり契約したりする)ことを

禁止されていないことを証明してくれるのが、

この「身分証明書」という書類です。

 

具体的には、

・禁治産又は準禁治産の宣告の通知を受けていないこと
・後見の登記の通知を受けていないこと
・破産宣告又は破産手続き開始決定の通知を受けていないこと

の3点を、本籍のある市区町村が証明してくれる書類です。

 

なお、日本戸籍のない方は取得することはできません。

 

何で必要?

風営法によって、

「破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者」

は風俗営業許可を受けることが出来ないことが

定められています。

 

つまり、破産手続き中の方は風俗営業の

許可が取れないことになっているため、

『破産手続き中ではない』ということを証明するため、

「市区町村発行の身分証明書」が必要とされています。

 

「身分証明書」はどこで取れる?

この「身分証明書」は、『本籍のある市区町村が』

証明してくれる書類なので、

本籍地の市区町村でないと発行してもらえません

 

私は東京都品川区在住ですが、

本籍は青森県弘前市にあるため、

「身分証明書」は青森県弘前市の市役所で

発行してもらうことになります。

 

住所地である、東京都品川区の区役所に行っても

発行してもらえません。

 

 

私と同じように地方に本籍がある方は

郵送で手続きを新ければならない場合があります。

 

郵送だと書類が手元に届くまで1~2週間ほど

時間がかかることがあるので、

早めに手続きをしておく必要があります。

 

※ただし、申請時点で発行日から3ヶ月を経過

していると受理してもらえないため、

申請の目途が付いたら用意するようにしましょう。

 

「身分証明書」を取得する方法は?

「身分証明書」は、戸籍に関する証明書の

一種ですので、発行してもらう窓口は、

本籍地の市区町村役場戸籍課になります。

 

住民票や戸籍謄本を発行してもらうのと同じ窓口です。

 

本籍地が近くにある場合は、市区町村役場の

戸籍課窓口に出向いて取得するのが一番早いと思います。

 

【窓口で取得する方法】

窓口で所定の申請用紙に必要事項を記入し、

身分証を提示し、手数料を支払えば発行してもらえます。

 

品川区では手数料が1通300円かかりました。

(だいたいこれぐらいです)

 

必要な持ち物や手数料については、本籍地の市区町村役場で確認してください。

 

(参考)

品川区HP 戸籍等証明書

https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/procedure/procedure-koseki/procedure-koseki-syoumeisyo/hpg000001406.html

 

 

【郵送で取得する方法】

本籍地が遠方にあって窓口に行くのが難しい場合や

昼間に窓口に出向くのが大変な場合は、

郵送で請求することが出来ます。

 

具体的な方法は各市区町村役場の

戸籍課窓口やHPでご確認頂ければと思いますが、

おおよそは下記の手順で請求します。

「身分証明書 郵送 ○○市」などと検索すれば

該当のHPが出てくると思います)

 

①申請書に必要事項を記入する

本籍地の市区町村役場のHPから書式を

ダウンロードするなどして、

申請書に必要事項を記載します。

 

②返信用封筒を用意する

任意の封筒に返信先の自分の住所氏名を記載して、

指定の返信用切手を貼り付けます。

 

発行してもらう書類が1~2通であれば

84円切手で足りると思いますが、

今は普通郵便の配達がすごく遅いので、

お急ぎの場合はレターパック等がいいかもしれません。

 

③本人確認書類のコピーを用意

免許証や保険証など、住所氏名が確認できる

いわゆる「身分証」のコピーを取ります。

 

④手数料を用意する

現金で納付してよい役所と、

定額小為替(ていがく こがわせ)で納付する

必要がある役所があるので

本籍地のHPなどで確認してください。

 

定額小為替(ていがく こがわせ)は、

郵便局で現金と交換してもらえる有価証券で、

現金の代わりに使用されます。

 

郵便局の貯金窓口で購入できるので、

小為替が必要な場合は事前に購入しておきます。

 

⑤ ①~④を封筒に入れて郵送する

手数料を現金で納付する場合は現金書留で郵送します。

 

 

あとは、待っていれば数日~2週間ほどで

書類が郵送されてきます。

 

(参考)

青森県弘前市HP 戸籍証明書(謄・抄本)等の請求(郵送用)

https://www.city.hirosaki.aomori.jp/kurashi/todoke/shinsei/koseki_yuso.html


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