『食品衛生責任者』とは
飲食店の営業許可を取得する際には、
店舗ごとに「食品衛生責任者」という役職の人を
設置しなければならないことになっています。
この「食品衛生責任者」というのは、
お店で食中毒等の被害が起こらないよう衛生面の
管理をする責任者ですので、食品や衛生管理に
ついての一定の知識を身に付けている必要があります。
そこで、「食品衛生責任者」になれるのは、
調理師や製菓衛生士等の一定の資格を持っている
人に限られます。
もし、そうした資格を持っていない場合は、
各都道府県が定める講習を受講する必要があります。
『食品衛生責任者 養成講習』という講習です。
(以下「養成講習」といいます)
「養成講習」を受講すると交付される「終了証」を
保健所に持参すれば、
「食品衛生責任者」になることが出来ます。
オンラインでの受講が便利
コロナ以前は、養成講習は各都道府県が
準備した会場で開催されていました。
朝から会場に行き、昼休憩をはさんで夕方まで
びっちり講義を聴き、最後に小テストをクリアすれば
終了証が交付される、というものです。
(私も会場で受講しました)
しかし、受講する人が多すぎて、
東京都では常に3か月待ちという状況でした。
これがコロナ禍に入り、一回の講習会で会場に
入れる定数が減ったため、
全然講習が受けられない状況になってしまったのです。
そうして2022年4月に始まったのが、
『eラーニング方式』の講習会です。
『eラーニング方式』とは、要するにオンライン講義のことで、
オンライン上で申し込みをし、動画で講義を視聴すると
後日「終了証」を郵送で届けてくれる、というものです。
会場での受講と違い、
終了証をその場で受け取ることができない、という
デメリットはありますが、
時間を選ばずに講義を受けることができ、また
朝っぱらから会場に出かけなくてもいい、
という点では、とても画期的な制度だと思います。
申し込み方法
『eラーニング方式』の講習会は、下記ページの
「eラーニング型養成講習会申込について」
というリンクから申し込むことができます。
一般社団法人東京都食品衛生協会HP
食品衛生責任者e-ラーニング型養成講習会
https://www.toshoku.or.jp/training/e-learning.html
規約に同意して申し込みフォームから申し込みをし、
受講料12,000円を支払う(クレカまたはコンビニ払い)
「受講開始のご案内」のメールが届きます。
受講方法
受講用の専用サイトにログインし、
テキストの発送先を選択すると、自宅か勤務先に
テキストが発送されます。
受講期間内に合計6時間の講義動画を視聴し、
規定の確認試験に合格すれば講習修了。
後日、『受講終了証』が発送されます。
※東京都の場合は「食品衛生責任者手帳」という、
手帳型の終了証が届きます。
動画は、視聴期間内であれば分割して視聴する
ことができ、確認試験も何度でもやり直しができます。
お店で働いていてまとまった時間が取れない方でも
受講しやすいと思います。
ただし、ログインの際や講義中には随時顔認証が
ありますので、カメラ付きのスマホやタブレット、
PCで受講する必要があります。
また、本人確認のため、
運転免許証かマイナンバーカードが必要です。
『受講終了証』(食品衛生責任者手帳)が届いたら
食品衛生責任者となることができます。